中京海運株式会社

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コラム
2022.07.28

輸入ワインが皆さまのお手元に届くまで

海外のワイナリーから私たちのところまでどうやって届くのか?

イタリアワインを参考にご紹介します。
イタリア北部各地のワイナリーへ、現地の貨物運送業者(通関業者)が梱包されたワインをトラックで引き取り、
船会社指定の倉庫へ持ち込み、輸出通関、コンテナへの積み込み、船積みを行います。
(当社でも現地でのワイナリ-からワインの引き取り~船便(コンテナ、混載便どちらでも)による輸送手配が
可能です。)

     葡萄畑                 葡萄収穫               ワイナリーの木樽熟庫   

海上輸送時に赤道付近を通過するので、ワインの劣化を防ぐために温度管理のできる『リーファーコンテナ』で
コンテナ内をワインの保存に最適な温度(約15℃)を維持したまま海上輸送します。
常温で運ぶ『ドライコンテナ』ですと赤道通過時の直射日光にあたるとコンテナ内が60℃位まで上昇することもあります。
イタリアのリグリア海に面した港町(ラ・スペツィア)を出港後、途中 シンガポ-ルを経由して、名古屋港へ
入港するまでに約1ヶ月半程度かかります。

 港町(ラ・スペツィア)

輸入通関に係る諸手続き

① 名古屋港へ入港後に当社の保税倉庫へ「外国貨物」の状態で一旦貨物を移動させ、輸入者様(酒類販売業者様)が表示方法(日本語の裏ラベル)の届出をその貨物が到着した保税地域を管轄する税関に行います。
(表示方法届出書は輸入申告時に必要です。)

         名古屋港到着               リーファーコンテナ内          デバンニング                   
                                             (コンテナから貨物を取り出す作業)

② 当社により「内容点検」にて現地側で貼った日本語の裏ラベル(上記で税関へ届出したもの)がきちんと貼ってあるか再チェックを行います。(輸入許可になっても日本語の裏ラベルが貼っていなければ保税倉庫から出せないため、保税倉庫を出るまでに貼らなければなりません。)


③当社にてワイナリ-から入手した原材料・製造工程・試験成績書をもとに検疫所へ食品届出(添加物の基準値の数値チェック)を行い、税関へ輸入申告(日EU協定書類チェック)を行った後、税関検査(X線検査、改品検査)へも立ち会います。

保税倉庫保管(ワイン、スパークリングワイン)                  裏ラベルの確認

④ 輸入者様が関税、消費税、酒税を納付して輸入許可となり、輸入者様の倉庫へ貨物を移動させて保管し、
レストランで提供されたり店舗で販売され、皆さまのお手元に届きます。

  トラック配送               荷主保管              レストランや食卓     

                          お気軽にお問い合わせください!
                              輸入部   TEL:052-201-7773

参考:酒類販売免許申請について
   酒類の表示方法の届出について
   アルコール飲料の輸入手続き:日本
   食品衛生法に基づく輸入手続

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